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古典落語「愛宕山」から学ぶ経営術
あなたならこんな時どうする?経済書や自己啓発本をパラリ。空いた時間にスキルアップに励む人は多いでしょう。たまには違う切り口で経営について考えてみませんか?例えば落語はいかがでしょう。経営と落語、一体何が関係あるのかと首を傾げるかもしれませんが、落語には学ぶべきことがたくさんあります。講師を務めるのは三遊亭 金時 師匠、文化庁芸術祭演芸部門 新人賞や国立演芸場花形演芸大賞 金賞など、輝かしい功績を残す落語は必見です。
ところでこの「愛宕山」ですが、どんなお話かご存知でしょうか?
経営学の前にあらすじを少し。
一八と茂八は、太鼓持ちとして旦那に仕えていました。
愛宕山への登山の途中に事件はおこります。
「かわらけ投げ」と呼ばれる、素焼きの破片を崖から投げる遊びを
旦那が始めました。だんだんエスカレートしていき、最後は皿の代わりに
小判を投げるのです。30両もの小判が崖の底へ。
それを拾った者にやるぞと、バブル全盛期のようなやりとりです。
この「愛宕山」は落語なだけに、まさかのオチが用意されています。
そこまで綴るのは野暮ですので、どうぞ動画をご覧ください。
人のふり見て我がふり直せ!
傲慢と太鼓持ちの掛け合いは経営に通ずる!?
お金持ちの旦那は傲慢な態度で一八と茂八に接します。
まさに現代の上司と部下の関係がピッタリです。
部下はお金に目の色を変え、崖の底へ。
それを笑って見ている上司。
なんだか見たことのある光景と思った方は要注意です。
あなたの会社は、この落語のような状況ではありませんか?
しかし、上司が上司なら部下も部下です。
なんでも「はい、はい」とイエスマンになってはいませんか?
権力には逆らえない、自分の地位が脅かされるなど、
きれいごとでは済まされない事情もわかりますが、
「優秀な部下」と「太鼓持ち」とでは大きな違いがあります。
経営者のみならず、落語の滑らかな話術は営業マンも必見です。
導入からオチまで、その展開を聞いているだけでも勉強になりますよ。
経営書は閉じて、全く違うジャンルから学んでみるのはいかがでしょう。
講師 三遊亭金時 師匠
落語家
昭和37年11月東京都新宿区生まれ。
昭和61年、大学卒業と同時に父である四代目「三遊亭金馬」に入門。平成元年に二ツ目、平成10年には真打ちに昇進。
平成12年にはNHK朝のテレビ小説“私の青空”にて春風和夫役で役者デビュー。
平成16年文化庁芸術祭演芸部門新人賞
平成17年国立演芸場花形演芸大賞銀賞
平成18年国立演芸場花形演芸大賞金賞など受賞多数。