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藤原直哉の経営哲学道場 第3回 「今の経営に足りないもの」【株式会社あえるば取締役会長 藤原 直哉】

今の経営に足りないもの
 
 皆さんこんにちは、藤原直哉です。今日は経営哲学のことについて勉強していきたいと思うんですけれども、皆さんYOUTUBEなんかよくご覧になりますかね。YOUTUBEを見ますと、いろいろな面白い動画があります。例えば、昔の松下幸之助さんとか本田宗一郎さん、あるいはトヨタの喜一郎さんはあまり見たことはありませんけれども、章一郎さんをはじめ、今日のトヨタを作った人たちの昔の講演会とか、演説なんかも収録されています。AERAを見ていただきますと、非常に参考になりますから、YOUTUBEで検索して昔の経営者が何を喋っていたんだろうというのを一旦見ていただくと面白いと思うんですね。そうすると今の経営者とものすごく違うことがよくわかると思うんです。
 
 一方、戦争中の軍国主義の時代に、例えば学校の教師だとか、あるいは軍事教練に参加した生徒さんが自分の思いを語っている。戦争中、戦前の記録映画というのがあるんですね。これはまた、当時の人たちに肉声が伝わっていくんですが、戦後の何か本当に日本をつくった時の経営者のその言葉、演説と戦争中の何か在郷軍人会の会長だとか、軍人だとか、教師や生徒の言っている演説に非常に大きな違いがあるのを皆さん見ていただくとわかると思います。今の、実は経営者のものの言い方とか、しゃべっている内容、しゃべる口調というのは、戦争中の在郷軍人会の会長や軍人やそれから教師や生徒の言っていることと非常によく似ているんです。うそだと思ったらぜひ皆さんですね。YOUTUBEはいろいろ載っていますが、探してみて見ください。どんなふうによく似ているかと申しますと、まずものすごく早口です。2つ目は聞き慣れない言葉をたくさん使うんです。例えば、戦争中、八紘一宇という言葉もありましたね。大東亜とか今あまり使わない言葉がたくさん出てくるんです。高速協和という言葉もそうですね。とにかく何か聞きなれないです。よく意味のわからない言ってみれば、体に腑に落ちていない。喉からしか声が出なくて言ってみれば、頭の中にしか留まらないような教条主義の言葉、意味のよくわからない言葉が次から次へと出てきます。本当にびっくりするのは、昔の戦争中の小学生や中学生って、何か本当に、こんな子供としてほとんど意味のわからない言葉を教えられてしゃべっていたのかと聞いていると、空理空論をひたすら長々喋るんですね。これは今の時代から見ても非常に異常なことなんです。
 
 翻って、例えば最近の大手企業の経営者政治家の言っていること、それから何か最近、流行りの御用学者なんかもそうですけれども、そういう人たちの演説とか、聞いてみてください。まずよくわからない言葉がたくさん出てくるんですね。例えば、今で言ったらTPPだとかFTAだとか、あと市場原理だとか、あるいは何か環太平洋何とか、要するに調べればそれ意味はわかりますけれども、ちょっと普段あまり使わないような言葉をずっと並べてしゃべっているんですね。要するに、戦後を作ったいろいろな経営者の人たち、この人たちのことしゃべって、しゃべっている内容と何が違うかというと、中身がないんですね。自分で考えて、自分で試して自分で経験したことをしゃべっていないんです。こういうことがいいと言われていいと言われたことを単語を編集してしゃべっているだけなんです。ですから、本当のことを言って、それで、うまくいくかどうかも自分ではよくわからないし、何かどっちがいいかと言われるから、あれがいいとか、これが悪いとか言っているんだけれども、本当のところはよくわからないし、そもそもこういうことを問題にするこういうことを考えることが、いいかどうかもわからない...(本編より一部抜粋)続きは本講座でご覧ください。

講師 藤原 直哉 先生
経済アナリスト 株式会社あえるば 取締役会長
特定非営利活動法人日本再生プログラム推進フォーラム 理事長
独立系シンクタンクとして「経済」「政治」「国際情勢」「組織のリーダーシップ」に関する独自の分析を行っているほか、小田原市および長野県南信濃遠山郷に拠点を構え、ロハス体験学校の主催、コンサルティング、社内教育、講演、執筆活動を行っている。また、藤原直哉が執筆する「ワールドレポート」を毎週発行。その他、社会人学校「藤原学校」を東京で月2回開催し、全国各地で「藤原塾」も開催している。さらにNHKラジオ第一放送の「ビジネス展望」、山口放送ラジオの「情報ダブルクリック」にレギュラー出演、NHK文化センター青山教室では「世界の中の日本経済」というタイトルで時局分析を行っている。
このほか以下の職責を兼務している。
・渋谷ソーホーバレーコモンズ(SVC)推進協議会会長
・有限責任事業組合藤原KAIZEN研究会顧問
・ワシントン大学経営大学院名誉卒業生
・ワシントン大学経営大学院キー・パートナー

 

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