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御用達経済とは何か
皆さんこんにちは、藤原直哉です。お元気でお過ごしでしょうか。
今日は「御用達経済」についてお話ししたいと思います。
1990年、日本は株の暴落とともにバブル崩壊を迎えました。それまでの日本は右肩上がりの経済で、量的拡大が続く時代でした。しかし崩壊後は不景気が広がり、物が売れなくなりました。値下げをしても売れず、資産効果の低下や不良債権の増加によって経済は行き詰まり、当時から恐慌的状況を感じていたのです。そこで、私は「御用達」しか生き残る道はないと考えました。
「御用達」という言葉は江戸時代によく使われ、皇室やお殿様のために物を納める特権商人を指しました。しかし私が言う「御用達」は、特権商人ではありません。文字通り、「御縁を達する」――お客さんの用事を達成するという意味です。お客様に何か用事があり、それを解決するために仕事をする。それが現代の「御用達経済」です。
皆さんもよく「顧客満足(カスタマーサティスファクション)」という言葉を使いますが、単に訳すだけでは意味がぼやけてしまいます。本質は、お客様の問題を自らの仕事で解決することにあります。

講師 藤原 直哉 先生
経済アナリスト 株式会社あえるば 取締役会長
特定非営利活動法人日本再生プログラム推進フォーラム 理事長
独立系シンクタンクとして「経済」「政治」「国際情勢」「組織のリーダーシップ」に関する独自の分析を行っているほか、小田原市および長野県南信濃遠山郷に拠点を構え、ロハス体験学校の主催、コンサルティング、社内教育、講演、執筆活動を行っている。また、藤原直哉が執筆する「ワールドレポート」を毎週発行。その他、社会人学校「藤原学校」を東京で月2回開催し、全国各地で「藤原塾」も開催している。さらにNHKラジオ第一放送の「ビジネス展望」、山口放送ラジオの「情報ダブルクリック」にレギュラー出演、NHK文化センター青山教室では「世界の中の日本経済」というタイトルで時局分析を行っている。
このほか以下の職責を兼務している。
・渋谷ソーホーバレーコモンズ(SVC)推進協議会会長
・有限責任事業組合藤原KAIZEN研究会顧問
・ワシントン大学経営大学院名誉卒業生
・ワシントン大学経営大学院キー・パートナー