本編を視聴するには、視聴条件をご確認ください

0

0

藤原直哉の経営哲学道場 第4回 「御用達経済とは何か」【株式会社あえるば取締役会長 藤原 直哉】

御用達経済とは何か

 皆さんこんにちは、藤原直哉です。お元気でお過ごしでしょうか。きょうはですね。御用達経済ということについて、ちょっとお話をしていきたいと思います。前から、この放送でも御用達という言葉を、何回も私使っているんじゃないかと思うんです、実は、1990年に日本は株の暴落が始まりましてですね。そこからいわゆるバブル崩壊というのが始まったんですね。で、それまでの日本はいわゆる右肩上がり経済でありまして、幾らでもその量が拡大するという、そんな時代だったと思うんですね。で、ところがそれが終わった後、一気に不景気が来たわけですね。で、物が売れなくなってきた。いくら頑張って値下げをしても、やはり物が売れていかない。そういう時代がどんどん広がっていったわけであります。 私はもう、これは元に戻らないというのを感じましたですね。やはり、その当時から資産効果と申しまして、経済の中で金融資産の占める割合が増えてきましてね。その不動産とか株式とか金融資産の値段が下落してくると、それで人々がその物を買うことを控える。むしろ、それ以上に今度、不良債権がたまってきちゃって借金返せなくなってきちゃって、これで経済が行き詰まる、というそんなことがどんどん広がっていくのを、当時の私は、見て感じておりました。で、それは大変な不況から来る、いわゆる恐慌だということは当時から感じておりました、じゃ、どうやれば生きていけるんだろうといった時に、私はやはり御用達しかないなと当時から思っているわけであります。

 用達という言葉は、よく江戸時代なんかに使われた言葉で、例えばナントカのお殿様の御用達、あるいは皇室御用達というのもそうですね。特別な御用を受けてで、その物を納品するという、昔で言えば、特権商人のことを言ったのがその御用達ということなんですが、私が申し上げている、声を出しているのは、この特権商人のことではないんですね。まさに文字通りの解釈なんです。御縁を達する甩ということは、お客さんの甩ですよね。お客さんに何か用事がある。そのお客さんに用事があるから、その用事を達するお客さんの問題を解決するために仕事をする。それが御用達ということなんです。よく、顧客満足という言葉を皆さんお使いになると思います。カスタマーサティスファクションといいます。このカスタマーサティスファクションはですね、顧客満足と訳しますと、何か意味がよく分からなくなります...(本編より一部抜粋)続きは本講座でご覧ください。


講師 藤原 直哉 先生
経済アナリスト 株式会社あえるば 取締役会長
特定非営利活動法人日本再生プログラム推進フォーラム 理事長
独立系シンクタンクとして「経済」「政治」「国際情勢」「組織のリーダーシップ」に関する独自の分析を行っているほか、小田原市および長野県南信濃遠山郷に拠点を構え、ロハス体験学校の主催、コンサルティング、社内教育、講演、執筆活動を行っている。また、藤原直哉が執筆する「ワールドレポート」を毎週発行。その他、社会人学校「藤原学校」を東京で月2回開催し、全国各地で「藤原塾」も開催している。さらにNHKラジオ第一放送の「ビジネス展望」、山口放送ラジオの「情報ダブルクリック」にレギュラー出演、NHK文化センター青山教室では「世界の中の日本経済」というタイトルで時局分析を行っている。
このほか以下の職責を兼務している。
・渋谷ソーホーバレーコモンズ(SVC)推進協議会会長
・有限責任事業組合藤原KAIZEN研究会顧問
・ワシントン大学経営大学院名誉卒業生
・ワシントン大学経営大学院キー・パートナー

関連動画