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藤原直哉の経営哲学道場 第6回 「マスコミに踊らされない情報認識」【株式会社あえるば取締役会長 藤原 直哉】

マスコミに踊らされない情報認識 

 皆さんこんにちは、藤原直哉です。今日はマスコミに踊らされない情報認識ということで、お話をしていきたいと思います。本当にマスコミの問題というのはいつも言われておりますが、特に311、それからその時に起きました原発事故の後のことをめぐりましては、非常に大きな批判がマスコミに寄せられております。それから選挙の報道といえば、偏った報道すると、ことごとくいろいろな形でマスコミへの批判が今高まっております。とにかくマスコミが適当なことばかり全然違うことを言うものだから、一体どうやって情報収集すればいいんだろう。世の中のことをどうやって知ればいいんだろうというふうに悩んでいる方は非常に多いと思うんですね。今日は、その辺のところを、自分なりに私自身がどうやっているかということを含めてお話をしていきたいと思うんですね。

 その真実という言葉がありますけれども、これは特に社会現象におきましては真実というのはあるようなないようなものなんです。例えば、景気がいいとか悪いとか言うのも人によっていいと思う人もいれば悪いと言う人もいます。ですから、細かく見ていくと何て言うのかね。社会現象というのは、何が真実かがわからないところがあるんですね。で、政治なんかもそうですね。その右翼左翼という話がありますが、実際に個々人の人に会ってみますと、あるいは具体的なことでいろいろ聞いてみると、右翼でもない左翼でもないということもよくありますし、まず社会を、ものを見るときは、距離感が大事なんです。ウンウンと近眼で見て、うんと接近して見る時と、ううんと離れて見るときで、結構見え方が違うんですね。ですから、まず世の中というのは全体を見ることが大事でありまして、あんまり細かいところにとらわれずに大きな流れをつかむということを、いつもまず心がけていただきたいと思うんです。この大きな流れというのは、大体10年単位です。10年単位で今、どんな時代なのかということを、いつも認識を入れた上で物事を見ることが、すごく大事なんです。ですから、実は情報認識をちゃんとやるためには歴史観がないとだめなんです。

 マスコミというのが、逆に言いますと、特定の政党の新聞は別ですけれども、普通はそういう歴史観というものはあまり持たないのであります。なぜかというと、その方が売れるからなんです。歴史観とかイデオロギーというものを、すなわち哲学というものを持たずに情報を流していく。これが今のマスコミに、いわゆる不偏不党と言われるやり方なんですね。しかし、だからゆえに、変な形で市民を誘導してしまうことがあるんです。要するに、もう何でもいいわけですよ。右でも左でも金になる記事は、何でもしますよと、読者が読む記事は何でも書きますよ、というのが不偏不党の実態でありますから、要するに哲学というものがないのでよくわからないんですよ。マスコミと自身が。実際に会ってみると皆さんもよくわかると思いますが、まず第1に全然勉強していないですよね。要するに逆に言うと勉強し過ぎちゃうと、その記事を書く段階で自分なりに評価しちゃうでしょ、これはこうだ、ああだ、これがいけないということで、あえてそれをやらないんです。ですから、そもそもマスコミとは...(本編より一部抜粋)続きは本講座でご覧ください。


講師 藤原 直哉 先生
経済アナリスト 株式会社あえるば 取締役会長
特定非営利活動法人日本再生プログラム推進フォーラム 理事長
独立系シンクタンクとして「経済」「政治」「国際情勢」「組織のリーダーシップ」に関する独自の分析を行っているほか、小田原市および長野県南信濃遠山郷に拠点を構え、ロハス体験学校の主催、コンサルティング、社内教育、講演、執筆活動を行っている。また、藤原直哉が執筆する「ワールドレポート」を毎週発行。その他、社会人学校「藤原学校」を東京で月2回開催し、全国各地で「藤原塾」も開催している。さらにNHKラジオ第一放送の「ビジネス展望」、山口放送ラジオの「情報ダブルクリック」にレギュラー出演、NHK文化センター青山教室では「世界の中の日本経済」というタイトルで時局分析を行っている。
このほか以下の職責を兼務している。
・渋谷ソーホーバレーコモンズ(SVC)推進協議会会長
・有限責任事業組合藤原KAIZEN研究会顧問
・ワシントン大学経営大学院名誉卒業生
・ワシントン大学経営大学院キー・パートナー

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