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藤原直哉の経営哲学道場 第7回 「予兆の読み方」【株式会社あえるば取締役会長 藤原 直哉】

予兆の読み方

 皆さんこんにちは、藤原直哉です。お元気にお過ごしでしょうか。今日はまた、哲学の勉強ということで、予兆の読み方というタイトルでお話をしたいと思います。予兆というのは何かの兆しというんですね。兆しをどう呼ぶかということなんですが、あの変化というのはどのように起きるかというのがまず基本的なところを学んでおきたいと思うんですね。例えば、ものすごい大嵐になりますね。ものすごい大嵐はどこから生まれるか皆さんご存知でしょうか。最初に小さな話ができて、だんだんだんだん大きくなって大きな話になると、一見そういう風に見えるかもしれませんけれども、本当は違うんですよね。実は大嵐ってその前にものすごい天気のいい時があって、ものすごく天気のいいときからの状態で、その気圧が上がっていって上昇気流ができて、上に空気がどっと抜けるんですよ。成層圏の方に、上に空気がどっと抜けるんですね。そこから一気に空気が、今度は上に吸われていくわけですね。そのために今度は気圧が下がってきて、そこから嵐が生まれてくるんですね。実は嵐というのはものすごい晴天から生まれるんです。ものすごい晴天から生まれて、その晴天があまりにも晴天が激しくなると、そこから今度は一転して嵐になっちゃって嵐が大きくなっていくときというのは、すべての要因が嵐を大きくするように見えてくるんです。何かどんどんどんどん嵐は大きくなっちゃって、このままいったら、もうとにかく嵐が永遠に終わらないんじゃないかというぐらい、嵐はどんどん大きくなっていくんです。

 ところが、不思議なことにふと気が付くとなんか嵐弱くなっているんですね。あると思うと嵐弱くなってて、そうするとなんかいつの間にか嵐がなくなっちゃってね、気がついたら、また晴れ間が出ているんですね、実は嵐というのはものすごい晴天から生まれて、そして嵐はやがて晴天に変えていくんですね。変化というのは非常に面白いんです。こうやって、その1と終わりを見ると、全然違うものでやっていることがよくあるんです。全然違うものから物事が生まれてくるんです。ちょっと理屈っぽい話をしてみますと、皆さんは鶏と卵という話をご存じでしょうか。鶏が先か、卵が先かと話があると思います。あれ、どっちが先かご存じですか。本当の話は鶏が先でしょうか。卵が先でしょうか。本当はどっちでもいいんです。でも、もし鶏が先だとしたら、その鶏は鶏の卵以外の卵から生まれているはずですよね。すなわち、蛇の卵かもしれないし、何か全然別の生き物の卵から生まれてきているはずですね。もし卵が先だとしたら、その卵を産んだのは鶏以外の動物ですよね。すなわち、トンビの子はトンビとかトンビが鷹を産むという言葉があります。けれども、あれは正しいんですよ。トンビが生むってことは正しくて、実はそうやって何事も1というのは全然違うものが全然違うところから生まれてくるんですね。ですから、鶏ももし鶏が先ながら、それを産んだのは鶏以外の動物だし、卵が先なら、鶏は鶏の卵以外の卵から生まれてくるはずだし、もし鶏が先であるとしたら卵が先であるとしたら、その卵を産んだのが鶏以外の動物なんですよね、で、蛙の子は蛙。これは正しいかというと、これも大抵は正しいんです。大抵、カエルの子はカエルなんです。ところが、言ってみれば、カエルの子が時々蛇になっていることがある。これが自然界というものなんですよね。ですから、変化というのは非常に摩訶不思議なもので、何か同じように繰り返しているように見える時もあるんですが、全然違うようになってくることもあるんです。特に物事の最初と最後を見た時に、それはその予兆とか言った時に何か嵐の予兆なんだから、何か嵐らしいものはあるだろう。探しても、実は嵐ではなくて、むしろものすごく天気の良いという状態が、嵐の予兆であることが多いんですね...(本編より一部抜粋)続きは本講座でご覧ください。


講師 藤原 直哉 先生
経済アナリスト 株式会社あえるば 取締役会長
特定非営利活動法人日本再生プログラム推進フォーラム 理事長
独立系シンクタンクとして「経済」「政治」「国際情勢」「組織のリーダーシップ」に関する独自の分析を行っているほか、小田原市および長野県南信濃遠山郷に拠点を構え、ロハス体験学校の主催、コンサルティング、社内教育、講演、執筆活動を行っている。また、藤原直哉が執筆する「ワールドレポート」を毎週発行。その他、社会人学校「藤原学校」を東京で月2回開催し、全国各地で「藤原塾」も開催している。さらにNHKラジオ第一放送の「ビジネス展望」、山口放送ラジオの「情報ダブルクリック」にレギュラー出演、NHK文化センター青山教室では「世界の中の日本経済」というタイトルで時局分析を行っている。
このほか以下の職責を兼務している。
・渋谷ソーホーバレーコモンズ(SVC)推進協議会会長
・有限責任事業組合藤原KAIZEN研究会顧問
・ワシントン大学経営大学院名誉卒業生
・ワシントン大学経営大学院キー・パートナー

 

 

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