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藤原直哉の経営哲学道場 第8回 「本物の社会貢献」【株式会社あえるば取締役会長 藤原 直哉】

本物の社会貢献

 皆さんこんにちは。藤原直哉です。元気にをお過ごしでしょうか。今日は本物の社会貢献ということでお話をしていきたいと思うんですね。そもそも社会貢献という言葉ですけれども、ここで言葉の意味を整理しておきたいんですが、文字通り社会に貢献するということを言うならば、これは企業活動がまさにそうなんですね。企業人の社会における役割というのは、世の中の変化を先取りして、この変化に対応した新しい商品を作って、それを世の中に対し物を売ってその力で世の中の人たちが変化を乗り越えられるようにして、より高いレベルの幸せを皆さんに届けるですから、本業そのものが実は社会貢献なんです。したがって、まず企業にとって一番の社会貢献は、自分の本業をちゃんとやることです。自分の本業をちゃんとやるということが、社会構造の第1番なんですね。

 もう一つ社会貢献という言葉がよく使われるんですが、本業以外の部分で何かすること、本業以外の部分で社会のために何かすることを社会貢献ということもよくあるんじゃないかなと思うんですね。多分、きょうは本業以外の部分で社会を良くするために何かをする。そのための社会貢献、それは一体どんなものなんだろうかということを考えてみたいと思うんですね。経済人というのは、非常に責任が重いわけですね。例えば、昔、大阪の町は、お堀がたくさんありまして、そこに橋を架けるわけですが、この橋を架けたのは当時の経済人なんですね。経済人たちが自分たちでお金を出して橋を架けるわけですね。やはり社会貢献というときには街をつくるということそのものも、実は経済人の仕事です。炭鉱を開発するとか、大きな工場をつくるということになりますと、やはり企業がその町をつくって道路も作るし、家も作るし、学校も病院もつくると、要するに生活に必要なものを全部一式揃える。それを全部企業のやはりいい役割なんですね。ですから、古来、企業というのは、その本業を延長した形で、本業の裾野を広げた形で、本業に関係する町興しを含めて、さまざまな仕事をやってきたというのが、これまでの歴史だと思うんですね。したがって、その大切さは、今では何も変わっていないんじゃないかなと思うんです。ところが、逆にそういう意味での社会貢献はしていない会社ってたくさんありますよね。例えばどこかに工場をつくりました。ところが、地元のことは一切考えない。むしろ、地元から補助金をもらうだけですと、別に宅地造成するわけでもないし、病院学校をつくるわけでもないし、あるいは地元のものを何か買うわけでもない。ただ、ひたすら自分たちの都合のいいように、その土地で工場を運営してでコストが合わなくなったら、どこかに全部捨てていっちゃうと、ではそこにあるお店はどうするのと社員のために地主さんが建てたアパートをどうするんだ。私、私は知らないよとどこかへ行っちゃう。これは一番社会貢献に反していることですよね...(本編より一部抜粋)続きは本講座でご覧ください。


講師 藤原 直哉 先生
経済アナリスト 株式会社あえるば 取締役会長
特定非営利活動法人日本再生プログラム推進フォーラム 理事長
独立系シンクタンクとして「経済」「政治」「国際情勢」「組織のリーダーシップ」に関する独自の分析を行っているほか、小田原市および長野県南信濃遠山郷に拠点を構え、ロハス体験学校の主催、コンサルティング、社内教育、講演、執筆活動を行っている。また、藤原直哉が執筆する「ワールドレポート」を毎週発行。その他、社会人学校「藤原学校」を東京で月2回開催し、全国各地で「藤原塾」も開催している。さらにNHKラジオ第一放送の「ビジネス展望」、山口放送ラジオの「情報ダブルクリック」にレギュラー出演、NHK文化センター青山教室では「世界の中の日本経済」というタイトルで時局分析を行っている。
このほか以下の職責を兼務している。
・渋谷ソーホーバレーコモンズ(SVC)推進協議会会長
・有限責任事業組合藤原KAIZEN研究会顧問
・ワシントン大学経営大学院名誉卒業生
・ワシントン大学経営大学院キー・パートナー

 

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