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認知症を正しく知れば、介護はもっと楽になる
テレビや新聞を見ると「認知症」に関する情報が目に飛び込んできます。高齢化社会に伴い、認知症になる人が増えていること、その介護に家族が大変な思いをしていること、時には介護を苦にした悲しい事件も起こっています。そのため「認知症」の原因や症状についてあまり理解しないまま、マイナスなイメージを抱いている方も多いかもしれません。しかし、実際のところは、認知症の方が何も分からないわけではありませんし、こちらの対応によって症状も大きく変わってくるものです。講師の寺田真理子先生は、幼少期からの長い外国生活を生かして翻訳や執筆活動を行うかたわら、自身がうつになった体験から認知症に共感を持ち、全国各地の介護施設や病院を訪問し、認知症介護に大切なことを伝えています。65歳以上の高齢者のうち15%が認知症であると言われる現代。これだけ医療が発達していても、残念ながら完治させることはできません。実際に介護をされている方はもちろん、今は家族や身の回りに認知症の方がいなくとも、学んでおきたい講座です。
<相手の気持ちに寄り添う、「パーソンセンタードケア」とは?>
認知症には、それを引き起こす原因が複数あります。例えば一般的によく知られている「アルツハイマー病」もそのひとつです。また、認知症のタイプによって症状や特徴も分かれ、物忘れが激しかったり、徘徊したりと、その患者さんに合わせた柔軟な対応が求められます。幻覚症状がある場合、健康な人には見えないものが見えると騒ぐのですから、介護される方としてはとても困惑することでしょう。皆さんなら、どう声をかけますか?「そんなものはいないよ!」と言いたいところですが、それではいけません。講師の寺田先生は、相手の気持ちに寄り添う「パーソンセンタードケア」を提唱しています。では、先の幻覚が見える患者さんに対して、どのように声を掛けるのが正解なのでしょうか。認知症の患者さんも、その家族も、一緒に楽しく暮らせるヒントがきっと見つかります。ぜひ、講座をご覧下さい!
講師 寺田真理子 先生
日本読書療法学会 会長
(日本読書療法学会:http://www.bibliotherapy.jp/)
パーソンセンタードケア研究会講師
(パーソンセンタードケア研究会: http://www.clc-japan.com/pcc/)
日本メンタルヘルス協会公認心理カウンセラー
長崎県出身。幼少時より南米諸国に滞在。東京大学法学部卒業。
多数の外資系企業での通訳を経て、現在は講演、執筆、翻訳活動。
読書によってうつから回復した経験を体系化して日本読書療法学会を設立し、国際的に活動中。
また、うつの体験を通して共感した認知症について、著書や訳書、全国各地での講演活動を通じてパーソンセンタードケアの普及に力を入れている。
介護施設や病院の研修、介護・福祉関連団体主催セミナーの講演で多数の実績があり、心理カウンセラーとしての知識を生かした内容が高く評価されている。
仏教を松原泰道老師に、万葉集や枕草子、徒然草などの古典を清川妙氏に師事。
著書:
『うつの世界にさよならする100冊の本』(SBクリエイティブ)
『日日是幸日』(CLC)
『パーソンセンタードケア講座』(CLC)
訳書:
『認知症の介護のために知っておきたい大切なこと』(Bricolage)
『リーダーのためのパーソンセンタードケア』(CLC)
『介護職のための実践!パーソンセンタードケア』(筒井書房)
『私の声が聞こえますか』(雲母書房)
『パーソンセンタードケアで考える認知症ケアの倫理』(クリエイツかもがわ)
『認知症を乗り越えて生きる』(クリエイツかもがわ)
『なにか、わたしにできることは?』(西村書店)
『虹色のコーラス』(西村書店)
『ありがとう 愛を!』(中央法規出版)