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陽転思考の人間学講座 第3回 松下幸之助の成功哲学 其の3【NPO法人日本政策フロンティア理事長 小田 全宏】

なぜ松下幸之助氏は政経塾を開いたのか?
そこに込められた思いを紐解く!



経営の神様と称される、パナソニックの創業者・松下幸之助氏。この講座はこれからの
世代を育成しようと多くの塾生を排出した松下政経塾で、政治や経営について学んだ小
田先生が講師を務めます。

これまでに、運やリーダーシップ、コミュニケーションについて学んできましたが、そ
もそもこの松下政経塾はなぜ開校したのか、その理由を知っていますか。そこには、江
戸時代、吉田松陰が松下村塾を作った時のように、並々ならぬ思いが込められているの
です。22歳で松下電器を立ち上げ、戦争ですべてを失うなど、幾度の困難を乗り越えて、
世界に通用する日本企業という地位を築いた、松下氏の考え方を学びましょう。

当時は「日本一の借金王」といわれた男が、どうやって荒波を超えていったのか。そのエ
ピソードを知るだけでも、経営に役立つことがたくさんあります。日本のあり方について
考える。アジアと西洋、そして東洋への懸け橋を目指して!松下氏の教えは経営について
だけではありません。日本のあり方についても、塾生に思いを伝えていたといいます。そ
この根本には、「いくら自分が頑張っても、自分を乗せている社会が安定しないと成り立
たない」という気持ちがあったのだといいます。

皆さんも仕事がつらい、経営がうまくいかないなど悩んだことがあるでしょう。あなたの
下に会社があり、会社の下に地域があり、地域の下に国家がある。さらに下には「世界」
があることを忘れてはいけません。日本という国の性質や、世界における立ち位置を改め
て見つめ直してみませんか。松下氏は日本という国をどう考えたらよいのか、3つの言葉
を残しています。その1つは「和の精神」です。例えば、被災地で避難生活を送る人たち
が、ルールを重んじ、人を思いやって生活する姿は、世界中の多くの人たちを驚かせまし
た。日本人とはどのような性格で、どんな考え方をするのか。この国に暮らしているから
こそ、灯台下暗しになっていることがあります。

残り2つの言葉は講座を受講して学びましょう。また、世界の「宗教」に着目すると、近
い将来、大変な動きがあるのではないかと囁かれています。世界宗教のキリスト教やイス
ラム教についても、たしかな知識を身につけなければなりません。日本人は無宗教と言わ
れるほど、宗教に対し、考えたことがない人が多い現状です。この機会に様々な角度から、
日本という国を学んでみませんか。




講師 小田全宏
 先生
東京大学法学部卒業後、(財)松下政経塾入塾。松下幸之助翁指導のもと、一貫して人間教育を研究。多くの企業で「陽転思考」を中心とした講演と人材教育実践活動を行い好評を博す。NPO法人「日本政策フロンティア」を設立し、理事長を務める傍ら、NPO法人「富士山を世界遺産にする国民会議」運営委員長として全国を東奔西走している。
 

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