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藤原直哉の素晴らしい経営とは何か 第7回 素晴らしい会社の未来創造【株式会社あえるば取締役会長 藤原 直哉】

問題の解決は時間をかけてやる
怖いのは「止まる」こと!!



素晴らしい会社をつくるために何が必要か考えましょう。会社を経営していると問題にぶつかることがあります。リーダーとして何をすべきでしょうか。病気に置き換えるとわかりやすいかもしれません。問題だけを見て「対処療法」をしていてはいけません。

なぜその「症状」が出たのかを探さなければならないのです。時間をかけることは、問題を先送りにすることとは違います。経営の失敗はどんなときに起こりますか。ひとつは「やりすぎたとき」です。事業を拡大しすぎたとき、他業種に展開しすぎたとき、会社は大変脆くなります。あなたの周りにもやりすぎた結果、経営が傾いてしまった会社があるのではないでしょうか。
 
変化や成長を止めるな
成長を続けない限り未来はありません、わかってはいても行動するとなると大変難しいことでもあります。あなたの会社はいかがでしょう。経営者は強力なリーダーシップで社員を引っ張っていますか?部下や同僚は同じ方向を向いていますか?

成長するためには一人の努力ではなく、チームが一丸になって突き進む必要があります。それではどのようにチームを作ったら良いのでしょうか。一番の問題は止まってしまうことです。変化を止める、成長を止める、止まることで、未来は衰退していきます。
 
本来あるべき姿を教え、人生における「真理」を重んじる会社になれ
あなたの会社に真理はありますか。難しい言葉に聞こえますが、本来あるべき姿をしっかり教え、何が正しく、何が正しくないのかを教えなければならないということです。世の中がおかしい方向に向かっていく、会社が傾いていくときには、必ず真理から外れたことをやっています。

例えば骨董屋の後継には幼い頃から「本物」を見せて育てるそうです、「偽物」を見抜く目が育つといいます。これは仕事においても同じことが言え、仕事の偽物、商品の偽物、仕組みの偽物、世の中には偽物があふれていて、それを見抜いて、本物が何かを知ることが必要です。

経営者が社員に、先輩が後輩に、「本物の仕事」を見せていかなければならないのです。あなたの会社は真理に基づき、本物の仕事をしていますか?
 
本物の経営者は煙も立たないうちから、社員全員に考えさせる
未来を見据えて、常に舵をとっているのです。いざ、混乱が起きてから考え出しても、すぐに渦に巻き込まれ、経営は厳しい状況に陥ってしまいます。先を読み、みんなで話し合い、時に揉めながらも答えを出し、進んでいくしかないのです。

幸せは不幸の顔をしてやってくるという言葉があるように、つらいときこそ、問題にしっかりと向き合うことで、素晴らしい未来が拓かれます。




講師 藤原 直哉 先生
経済アナリスト 株式会社あえるば 取締役会長
特定非営利活動法人日本再生プログラム推進フォーラム 理事長
独立系シンクタンクとして「経済」「政治」「国際情勢」「組織のリーダーシップ」に関する独自の分析を行っているほか、小田原市および長野県南信濃遠山郷に拠点を構え、ロハス体験学校の主催、コンサルティング、社内教育、講演、執筆活動を行っている。また、藤原直哉が執筆する「ワールドレポート」を毎週発行。その他、社会人学校「藤原学校」を東京で月2回開催し、全国各地で「藤原塾」も開催している。さらにNHKラジオ第一放送の「ビジネス展望」、山口放送ラジオの「情報ダブルクリック」にレギュラー出演、NHK文化センター青山教室では「世界の中の日本経済」というタイトルで時局分析を行っている。
このほか以下の職責を兼務している。
・渋谷ソーホーバレーコモンズ(SVC)推進協議会会長
・有限責任事業組合藤原KAIZEN研究会顧問
・ワシントン大学経営大学院名誉卒業生
・ワシントン大学経営大学院キー・パートナー
 

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