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一日7分であなたを“カイゼン”体質にする 第8回【トヨタ流カイゼンコンサルタント 石井 住枝】

想像力



ここからは想像力っていうのを改善思考で考えていきたいと思います。前回、先を読む
ということで、周りの人の視線、次の人の作業を見て仕事をしましょうという話をしま
した。ここでは想像力、これは上司からよく言われる言葉かもしれません。ないしは経
営者が悩んでいる言葉の一つです。うちのスタッフは想像力がない、先読みができない
なんて思われている経営者も多いかもしれません。そこで、どうやったら想像力が広が
っていくか、一つには立場を変えるというのが簡単なことです。例えば、スタッフに、
上司の立場だったら、これだとどう思うと、思うっていう質問を投げかけてみたり、自
分が上司だったらどんな風に報告してくれたらうれしいっていうふうに、立場を変える
言葉をかけてあげる、ということが一つ。あとはステージを変える。例えば、これが日
本だったら、いやいや、ベトナムだったら、アメリカだったら、このことがどういう風
に変わるのか。あとは大人だったら、子供だったら、女性だったら、男性だったら、な
んていう風に変えてみるのもいいです。後は、物とか何かであれば、長くなったら、短
くなったら。
 
工場で働く人が、決まった仕事だけやるんじゃなくて、次の人が少しやりやすいように、
例えば実際に起こった事例であれば、自分の仕事はそこの蓋を開けるっていうところま
での仕事だったとします。次の工程の人は、ふたを開けた中身を取り出すっていう作業
がありました。その時に、周りの人がちょっと次の人を見た時に、ちょっと忙しそうだ
な、ちょっとテンパッてるなっていうのがあったので、その人はふたを開けるではなく、
開けただけではなくて、そのあと相手が取り出しやすいように少し中の包装紙を開けて
おいてあげたり、向きを整えてあげたりしました。そうすると、そこまで、少しずつ遅
れがちな次の工程の人が、すぐに物を取り出すことができるので、それで早く仕事をす
ることができました。何とか遅れてた時間を取り戻すようになって、普通の通常のライ
ンに戻すことができたという事例がありました。
 
次の人の様子を少し見る、ないしはきっとこういうことが困るだろうっていう風に、相
手の立場になって考えるっていうことも、先を読む大切な力になります。さて、ここで
一つ考えてください。自分の仕事の中で、次の仕事っていうのは誰でしょう...
(本編より一部抜粋)続きは本講座でご覧ください。




講師 石井住枝
 先生
トヨタ流カイゼンコンサルタント
株式会社エフェクト代表取締役
トヨタで役員秘書、社員研修、工場リスクマネジメント指導を担当。 企業人財育成、地域防災、国際映画祭のプロデュースなど立ち居地と本質を見極める経営参謀の育成を実践。プロ集団づくり促進のため、経営の片腕ができる「プロ秘書力」養成講座を主宰。企業の人財コンサル、リスクマネジメントの研修を全国で展開。 国際映画祭プロデュース、中央区FMラジオ防災番組などで活躍中。

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