本編を視聴するには、視聴条件をご確認ください

0

0

一日7分であなたを“カイゼン”体質にする 第12回 標準化【トヨタ流カイゼンコンサルタント 石井 住枝】

標準化


 
最後に標準化ということをお伝えしたいと思います。本屋さんとか行くと「みえる化」
っていう本をよく見ませんか、見える化と標準化の違いってご存じでしょうか。標準化
っていうのは仕事の標準書ってことです。よく言われるマニュアルであったり、仕事の
標準値を取るとかっていうのが標準化っていうことだと思いますけど、「みえる化」っ
ていうのは実は字は2つあります。「見える化」と「視える化」の2つ。
 
視覚の視の「視える化」について説明すると、私たちは問題の顕在化のことを言ってま
した。つまり、いかに問題をみんなで見つけやすくするのか、みんなで共有化するのか
ということです。私が現場で働いていた時、塗装工場で働いてたのですけど、そこで左
手にドライバーズ手袋という薄い白い手袋をつけ、右手に紙ヤスリを持って車を全部、
手の平で触るんです。そして、手のひらで触ってぼこっとした塗装の塊をみつけると、
右手の紙ヤスリで磨いて平にし、そこに印を付けて、後ろで機械で直してもらう作業を
していました。

ある日、私が身長が低いため、車の屋根のてっぺんに塗装の塊があったのですが、私はそ
れを見逃してしまったんです。で、私の後の作業員がそれを見つけてくれたんです。私は、
あー失敗したなと思っていたんです。事件が起きたのは次の日でした。リーダーがみんな
の前で、石井さんは車のてっぺんの塗装の塊を見逃しましたと発表したのです。最初、私、
いじめられているのかと思いました。でも、作業に入ってわかったんです。私の作業の前
の人と、後ろの人が車のてっぺんをチェックしてくれるようになったんです。私は背が低
いので、届かないと、前後のスタッフがフォローしてくれるようになったんです。その時
わかったんです、視える化とは、このことかと...
(本編より一部抜粋)続きは本講座でご覧ください。
 



講師 石井住枝
 先生
トヨタ流カイゼンコンサルタント
株式会社エフェクト代表取締役
トヨタで役員秘書、社員研修、工場リスクマネジメント指導を担当。 企業人財育成、地域防災、国際映画祭のプロデュースなど立ち居地と本質を見極める経営参謀の育成を実践。プロ集団づくり促進のため、経営の片腕ができる「プロ秘書力」養成講座を主宰。企業の人財コンサル、リスクマネジメントの研修を全国で展開。 国際映画祭プロデュース、中央区FMラジオ防災番組などで活躍中。

関連動画